宝石?天然石?パワーストーン?それぞれ何が違ってどう使うの?それぞれの違いと使い方

天然石

とある昼下がり。私は自身のコレクションの展示と販売をするために街のマルシェ(市場)で出店をしてた時のことです。

人々が行き交うのをぼーっと眺めていたころに、ひとりの女性が私の売場の前で足を止め、驚いた様子でコレクションを眺めはじめました。

いらっしゃいませ。

私は笑顔でお客様をお迎えすると、女性は楽しそうに私に声を掛けました。

Lady.
Lady.

わぁ…!綺麗な石…!

これって全部宝石なのかしら?

Mist.
Mist.

こちらはルビー、こちらはガーネットです。

一般的には天然石とも宝石ともいわれています。

実は天然石も宝石も、大本はどちらも同じものなんですよ。

Lady.
Lady.

あら、そうなの?

そういえば、天然石や宝石の他にもパワーストーンと呼ばれるものもあるわよね。

同じでもルビーやガーネットでも、パワーストーンとして売っている人もいるわ。

一体、何がどう違うのかしら。

Mist.
Mist.

では、ちょうどお客様も少ないですし、少し暇つぶしにお付き合いいただけますか?

天然石や宝石、パワーストーンの違いについて、ご説明しますね。

先ほども申し上げた通り、どれも同じで呼び方が変わるのですよ。

結論から言うと

どの呼び方でも大丈夫

ルビーやサファイア、エメラルド、ダイアモンド。

これらは一般的に宝石として有名で、皆さんもご存知かと思われます。

ですが、実はこれらの石は「天然石」とも「パワーストーン」とも呼ぶことができます。

これらは市場に出回るときに、その市場のお客様にあわせて呼び方が変わります。

ですが、呼び方を変えるときにはある一定の条件があります。

それぞれの名称の違い

地球からとれた自然由来の「天然石」

世界には様々な鉱物がありますが、その中でも自然界で生み出された天然素材の石のことを「天然石」といいます。

見た目の美しさとは関係なく、自然由来で地球から発掘された天然の石のことです。

「天然の石」というのには理由があり、同じ鉱石でも合成して作ることができるものがあるので、このような呼称がされるのです。

難しい話をすると、鉱物はどれも化学式で表すことができ、薬品や元素の掛け合わせで作ることができるものがあります。

ルビーやダイヤモンドは人の手で合成して作ることができる石として有名で、こういったものは「合成石」や「人工石」と呼ばれます。

宝飾品のような高い価値のある「宝石」

同じ鉱石でも見た目の美しさなどで高い価値がついている石が「宝石」です。

天然石も種類によって価値は変わるのですが、その中でもひとつ際立って美しいものや希少価値の高いものは宝石として扱われ、「希少価値」の高さは様々な方法で決められます。

カットの精度や石自体の不純物の無さ、輝きの強さなどの見た目の美しさ。

ひとつの鉱石として発掘されるにはなかなか見られない大きさや、産地や組み合わせとしては見つけられない珍しさ。

そういった観点から、同じ石種でも高い希少性を持って出回るのが宝石です。

また、美しさや希少性を重きに見ているので、人工の石も宝石として扱われることもあります。

先ほど例で挙げたダイアモンドの人工石も、「モアサナイト」という名前で宝石として扱われています。

スピリチュアルな効果を秘めている「パワーストーン」

宝石や天然石の中でも、スピリチュアルなパワーが秘められているとされる石のことを「パワーストーン」と呼ばれます。

基本的には、ほとんどの宝石や天然石にはスピリチュアルな効果が付与されています。

これは近年のスピリチュアルブームの中で生み出されたり、それぞれの石の歴史の中にある儀式や占いなどの文化から連想された効果です。

科学的根拠はほぼないので、あくまでもおまじないやお守りのようなものと考えていいでしょう。

また、それぞれの石には誕生日にちなんだ誕生石や、花言葉のように石言葉、宝石言葉というものもあります。

そういった要素で天然石を集めるコレクターもいるので、市場を支える要因のひとつになります。

特に天然石のビーズでできたブレスレットは、市場にパワーストーンの呼称を広めた要因の筆頭として知られています。

結局、どれが正しいの?

「天然石」が一番無難

高価な石であれば宝石、スピリチュアルな観点からみればパワーストーンと呼ぶのが分類としては正解です。

ですが、どの石も基本的には天然石にまとめることができるので、天然石と呼称するのが無難でしょう。

昨今では合成石や人工石なども天然石として大きくまとめることもあるので、天然石と呼んで問題ないと思われます。

愛好家の中には、愛情や親しみを込めて「お石」と呼ぶこともあります。

どうして呼び方が増えていったのか

最近では宝石として市場に出回っていた石も天然石と呼ばれるようになり、高価なイメージだった頃よりも買いやすくなりました。

また、パワーストーンとして扱うことにより、お守りとしての需要も増えました。

こういったマーケットの顧客ターゲットの変化に伴い、呼び方が増えていった背景もあります。

まとめ

基本は天然石

基本的には市場でよく見る石や、欲しい石を探すときは天然石というワードを使用して問題ありません。

その中でも宝飾品としてのものを探すときは宝石と呼べます。

お守りやスピリチュアルなものとしてならパワーストーンとなります。

特に天然石ブレスレットを探す際にはパワーストーンで検索すると見つけやすいです。

ですが、それぞれの意味合いも込めて天然石で呼称をまとめることも昨今増えていきました。

なので、どれも天然石と呼んでも意味合いをまとめることもできます。

欲しい石があれば、その石の名前の他に天然石のワードを併用すれば、探しやすくなると思いますよ。

Lady.
Lady.

あら、じゃあこれらは天然石だけど、宝石としての価値もあるし、パワーストーンとしての効果もあるのね。

気に入った石のパワーストーン効果を調べてみるのも面白いかもしれないわね。

Mist.
Mist.

ええ。逆に、スピリチュアルな秘められた効果から、パワーストーンを選ぶというのも一つの手ですね。

これといったものがないのであれば、気に入った天然石を選んでいただければ、秘められたパワーストーン効果から今自分に必要なスピリチュアルな力を知ることもできますよ。

Lady.
Lady.

そうなのね。

私は天然石の種類がわからないから、直感で選んでみようかしら。

うーん…これが一番気に入ったわ。

Mist.
Mist.

トパーズですね。

幸せを運んでくれる石で、仕事運や恋愛運などのほか、全体的な運気の底上げに期待できます。

お話にお付き合いいただいたので、よろしかったら差し上げますよ。

Lady.
Lady.

えっ!本当に?

ありがとう!

でも、なんだか悪いから何か一つ買っていこうかしら。

女性のお客さんとのお話が一区切りついたころ、お店には数人の見物客が集まっていました。

さて、そろそろ営業再開といったところで、今回のお話はここまで。

また別のお話の機会がありましたら、そこでお会いしましょう。

Mist.
Mist.

最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

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